この記事で伝えたいこと
・2020年までとは全く違う試験内容
・3つの大問のうち、第2問は無視する
・筆記よりネット試験が断然オススメ
簿記未経験の50代会社員が、
独学2カ月で合格できたノウハウについて
紹介するブログです。
短期間で一発合格できた理由ですが、
『合格基準の70点を取る事のみに特化』
した学習を行ったからです。
つまり、
試験に出る可能性が高い問題に絞り、
勉強することです。
2021年から簿記3級試験は
問題構成と内容が大きく変わりました。
そのため、古い参考書や、ネット情報で
勉強しても、無駄になってしまいます。
本記事では、新試験に対応した
短時間で、効率良く合格点が取れる裏ワザ
を解説します。
新試験の変更点と勉強方法
2021年からの変更点は以下になります。
・問題数が減少(大問5問→3問)
・試験時間の短縮(120分→60分)
・ネット試験が追加
この中で、勉強方法に最も影響するのが、
大問が5問から3問に減った事です。

ここで、第1問の仕訳問題の配点が
5問×4点=20点から、
15問×3点=45点と大幅に増えました。
仕訳問題だけで、ほぼ半分の配点です。
仕訳問題はパターンさえ覚えれば、
全問正解は難しい話ではありません。
ここで45点を確実に取りに行くべきです。
そのため、試験勉強は仕訳問題を
徹底的に取り組みました。
仕訳問題が解けるようになれば、
第3問の財務諸表の問題も
分かるようになります。
私は仕訳問題の過去問を繰り返し取り組み、
試験では15問全問正解できました。
大問3つのうち、第2問は無視
第1問の仕訳問題、第3問の財務諸表は
出題内容がパターン化しており、
過去問が解ければ全問正解できます。
しかし、第2問は勘定記入や伝票会計など
様々な種類の問題が出ます。
しかも、過去問に全く無い問題も出ます。
私が受験した時の第2問は見た事も無い、
全く新しいタイプの問題が出ました。
ただでさえ、試験時間が60分と
これまでの半分に短縮されている為、
初めて見る問題を考える時間は無いです。
しかも、第2問の配点は20点と低く、
これが0点でも、残り80点もあるので、
合格ラインの70点を十分獲得できます。
私は第2問を無視したので、0点でしたが、
第1,3問に十分な時間を確保できたので、
77点で合格できました。
この経験から、合格の為の裏ワザとして、
1.第2問は最初から相手にせず、
第1、3問に特化して過去問に取組む。
第2問対策は時間に余裕があれば行う。
2.受験時は、第1問を解いたら、
第2問を見ずに第3問を解く。
ここで、少しでも見てしまうと、
第2問を飛ばしても気になってしまい、
後で解いてみようと考えてしまいます。
これが、焦りに繋がり、
第1,3問を全問正解するシナリオに
悪影響を及ぼします。
ネット試験なら、
問題を選択しないと表示されないので、
第2問を全く見ない事が可能です。

第1,3問を完璧に回答した上で、
それでも時間が余ったら見て下さい。
パッと見て、解いたことが無い問題なら
きっぱりと諦めて、残りの時間は
第1,3問の見直しに徹するべきです。
筆記よりネット試験がオススメ
理由は2021年からの新試験で、
筆記試験がやりずらくなったからです。
計算用紙が問題・答案用紙に綴じ込まれ、
分離して使う事が出来なくなりました。
(計算用紙の分離は禁止)

計算用紙は末尾にある為、使用するには、
答案用紙を都度めくらなくてはなりません。
このため、時間のロスが発生し、
書き間違いの元にもなります。
ネット試験は、
問題及び回答用紙は無いので、
計算用紙だけが配布されます。
私が受験した時は、
A4用紙2枚が配布され、
不足したら後から貰えるとの事でした。
A4用紙は両面使えるので、
2枚もあれば十分でした。
ネット試験のもう一つの良い点は、
PC画面の回答欄に金額を入力すると
3桁毎のカンマが自動表示される事です。

試験で扱う金額は十万円以上が多く、
回答欄に入力する際、
ゼロの数を間違えやすい事から、
この機能は非常に助かりました。
そして、ネット試験最大の利点は、
好きな時に受験出来る事です。
筆記試験は2月・6月・11月の年3回です。
その日に体調や都合が悪くなったら、
4ヵ月後になります。
また、試験に落ちた場合、
勉強し直すとしても、4ヵ月は長すぎです。
モチベーション維持が大変だし、
覚えた事を忘れそうです。
ネット試験は3日前までなら、
キャンセルが可能です。
そして、ネット試験の結果は
受験終了後、その場で画面表示され、
大問毎の得点もわかります。
(筆記試験の結果発表は2週間後)

すぐ再チャレンジしたい場合、
試験会場に空きがあれば、
3日目以降に再受験が可能です。
良いこと尽くめのネット試験ですが、
唯一、筆記の方が良い点もあります。
それは、財務諸表などの表がある問題では、
問題用紙に直接書き込める点です。
私も、その点は気にしていましたが、
実際は問題になりませんでした。
気になる方は、問題集を買うと、
ネット模擬試験をWeb上で体験できるので、
自宅のPCで試してみると良いです。

ネット試験は希望の日時で受験できますが、
会場によっては、早くから予約で埋まる為、
1ヶ月以上前に予約した方が良いです。
使用した教材と学習の進め方
私が使用した教材は、この2冊だけです。
YouTube上にある幾つかの講義動画も
少し見ましたが、自分には合わなかったので
利用しませんでした。
教科書を利用した感想ですが、
説明が分かりにくい点があり、
オススメという程では無いです。
しかし、巻末にある勘定科目の一覧表や、
各科目の説明は、問題集に取組んでいる時も
何度も見たので、十分役には立ちました。
問題集は過去問をベースにした予想問題を、
本番と同じ構成で、12回分収載してます。
私は、2カ月間の試験勉強のうち、
最初の半月で、テキストをざっと読み、
後は、問題集を繰り返し(12回×4周)
解きました。
テキストは、分からない点があっても、
まずは一通り全部読みました。
読み終わった時点で、
内容の半分も理解していなかったです。
しかし、一通り読んだ事で、
どの辺に何が書いてあるか予想がつく為、
後で調べる時にすぐに見つけられます。
一度読んだくらいでは
忘れてしまう事もありましたが、
その都度見直していくうちに覚えました。
問題集は、1周目は時間を気にせず、
解答を見ながら、じっくりとやりました。
1周目は12日間かかりました。
2周目から、時間を計って解きましたが、
制限時間でなく、各問題を解くのに
要した時間を計りました。
所要時間を把握することで、
時間配分を考慮して解く練習になりました。
2周目以降は1周当たり、
8~10日程かかりました。
3周目以降となると、
流石に問題を覚えてくるので、
制限時間内にできるようになります。
そして、問題内容がパターン化されている
第1問の仕訳と、第3問の財務諸表は
短時間で解答できるようになりました。
本番の試験でも、
第1、3問は難なく解く事ができ、
第2問は0点でしたが、合格できました。
★簿記の勉強は初めに財務諸表を理解すると仕訳が分かりやすくなることを解説してます